新・専属オルガニスト 原田靖子 ホールデビューコンサート(ザ・ハーモニーホール)

松本音楽文化ホール(ザ・ハーモニーホール)の第4代めの専属オルガニストに就任された原田靖子さんのホールデビューコンサートをききに出掛けました(2014.7.13 Sunday 14:00~)



1曲めは純然たるソロ・オルガン曲

デュリュフレ 「前奏曲、アダージョと”来たれ、創造主たる精霊”にもとづくコラール変奏曲

彼の作品はレクイエムがなかなかいい曲だったので期待していたのですが肥大したロマン主義の延長線上でビヨーンとした音楽でなんだか抽象的なイメージでした。延々20分近く強弱が連続する音をきかされ、堂々巡りみたいになって耳と体の感覚がマヒしてきました。ただ、途中で出てくるコラール旋律の美しさとメロディーラインの流れがいいところがあったので曲としての評価は星★★☆☆☆といったところでしょうか!?やっぱりパイプオルガンの曲はバッハに限ると改めて実感しました。

休憩後のプログラム後半は

オルガンとダンスとうたによる音楽物語「字のない手紙」というオリジナルの劇のようなものでした。
その分野について意見を言えるようなほどの経験はありませんが―共演の中ムラサトコさんの透きとおった歌声が会場に響くと異空間になったような感覚を受けます。(他にも様々な演技や楽器演奏それに効果音までを担当するスゴ技!)に始まりダンスの新井英夫さんの動と静のメリハリが見事な演技に感心しました。そして60分近くに渡りパイプオルガンを弾き通しの原田さん―3人の息の合った舞台だったのではないでしょうか。そしてステージのみならず、会場全体、高い位置にあるオルガン席も活用した舞台演出も興味深く思いました。そして見ている人間のイマジネーションを刺激する舞台―でも少しここでも抽象的なパフォーマンスがあったりして―今回のテーマは「抽象」?と考えてしまいました。また、騒がしい場面のところは少々辟易しましたが。。。

原田靖子さんには早くこのホールでパイプオルガン独奏コンサートを開催していただきたいと思います(曲目はスウェーリンクとかフレスコバルディあたりでお願いします)

*そして前回のブログのコンサート予告で書いた方法を実践してみました―でもやっぱりどことなくバランスの悪い音で低音不足、ガツンとくる音がきこえず、音も薄くてホール全体が包み込まれるような空間にならないので残念です。

PS.一緒に行った息子は1曲めデュリュフリでは退屈し(私もそれに近かったので当然ですが・・・)後半のプログラムはかなり楽しんでいて、オルガンの大音響に驚いたそうです。

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