ワンコイン・フレッシュコンサートVol.3「河西絢子ヴァイオリン・リサイタル」をきく

第7回緑と湖のまち音楽祭の一環であるワンコイン・フレッシュコンサートVol.3
「河西絢子ヴァイオリン・リサイタル(ピアノ:山中惇史)」
をききに行きました(於:2013年12月1日、日曜日 岡谷市カノラホール 小ホール)




彼女の第一印象は清楚なイイトコのお嬢様が素直に先生の言うことを聞いて成長したような演奏家で、地元出身(茅野市)であることから、聞きに来ている人も「あそこのお宅のお嬢さんが今度コンサートを開くので行ってみましょう。入場料500円ですし」といった感じで、普段この手の場へ行ったこのが無いらしく楽章間でしきりに拍手がありました。。。

あちこちの音楽賞を受賞したり、毎年5月に開催されるラ・フォルジュルネにも出ているそうです。確かに澄んだ音色、きちんと音を置きにいく様な演奏で、彼女は音のパワーでゴリゴリと自己主張するような方ではないと感じました。

一概には言えませんがオーケストラと張り合ってチャイコフスキーを弾くような神尾由美子さんよりもちょっと先輩の千住真理子さんに近い気がしましたよ。そのいい面が出ていたのが最後に弾かれたフォーレのソナタ第1番。決して大声を張り上げるようなことのない音楽がよく似合ってゆったりとした気持ちが味わえました。
しかし、私のようにやさぐれたききては注文をつけてしまいます。ショーソンの詩曲ではもっとしっとり濡れた音を、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」ではメリハリが欲しかったです。

まだ年齢は20歳そこそこと思われますので経験と研鑽を積んでますますのご活躍を期待します。

最後になりましたがピアノの山中惇史さん。河西さんへの気遣いが感じられる伴奏でショーソンやフォーレではしなやかな音をきかせてくれました。彼の弾くサティなんか面白いのでは?と思いました。


PS.カノラホール職員の方の対応についての感想

約20年ぶりくらいに行ったので小ホールの場所がわからなかったので事務所にききに行った時、自分の姿を見かけて職員の方がさっと窓口に対応していただき案内をしてくれたこと。
お役所やその関連施設に行って声をかけると職員同士が顔を見合わせて「誰行く?」みたいな感じから一人が立って対応されることが多い中でカノラホールの職員の方の対応にはうれしかったです。よその公共機関でも見習ってほしいくらいです。

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