今週の1曲(13)~ドビュッシー:ピアノ三重奏曲
今週ご紹介するのはフランスを代表する作曲家のひとりクロード=アシル・ドビュッシー(1862~1918)が最初期に完成させたピアノ三重奏曲ト長調です。
ドビュッシーが1879~80頃、ちょうど17、8歳の時にチャイコフスキーのパトロンとして有名なフォン・メック夫人の長期旅行にピアニストとして同行しました。その際に自身がピアノを弾き夫人の前で演奏するために書かれたものと思います。しかし、その後はどうも忘れ去られてしまったらしく、楽譜が散逸してしまい完全な形として出版されたのは1986年になってからのことだそうです。
彼が後年、新しい音の響きを生みだしていったのに対して、このピアノ・トリオからはそういった印象は受けなくてフランクやフォーレ、サン=サーンスの作品にも通じるものがあり、そこに青葉のような香りも感じます。
曲は4つの楽章から出来ています。
第1楽章 アンダンティーノ・コン・モルト・アレグロ
冒頭、ピアノ~ヴァイオリン~チェロへとメロディーが受け継がれていき発展していきますが、小さなつぼみが花を咲かせ満開になっていくみたいです。
第2楽章 スケルツォ―インテルメツォ・モデラート・アレグロ
ピチカートで始められるリズムから民謡風で親しみやすいメロディーがきこえてきます。
第3楽章 アンダンテ・エスプレシーヴォ
あまりにもムードたっぷりで初めてきいた時はのけ反りそうになりましたが、とてもロマンティックに弾かれる音楽には 耳が自然と吸い寄せられていきます。束の間の夢のように終わってしまう短い3分程の楽章です。
第4楽章 フィナーレ、アパッショナート
急速なリズムとテンポで駆け抜けていくところに若者の「ほてり」みないなものをヒリヒリと感じます。
《Disc》
ピアノ:ジャック・ルヴィエ
ヴァオイリン:ジャン=ジャック・カントロフ
チェロ:フィリップ・ミュレ
によるものが国内盤・海外盤共に廉価盤であります。
1987年に録音されているので恐らく出版後初の演奏だと思います。
音楽の持っているフワッとした感覚をうまく表現しているのではないでしょうか?
音の彩色もきれいで第1楽章などでは目の前に花畑が広がるような感じがして、曲の魅力をよく伝えてくれます。
ドビュッシーが1879~80頃、ちょうど17、8歳の時にチャイコフスキーのパトロンとして有名なフォン・メック夫人の長期旅行にピアニストとして同行しました。その際に自身がピアノを弾き夫人の前で演奏するために書かれたものと思います。しかし、その後はどうも忘れ去られてしまったらしく、楽譜が散逸してしまい完全な形として出版されたのは1986年になってからのことだそうです。
彼が後年、新しい音の響きを生みだしていったのに対して、このピアノ・トリオからはそういった印象は受けなくてフランクやフォーレ、サン=サーンスの作品にも通じるものがあり、そこに青葉のような香りも感じます。
曲は4つの楽章から出来ています。
第1楽章 アンダンティーノ・コン・モルト・アレグロ
冒頭、ピアノ~ヴァイオリン~チェロへとメロディーが受け継がれていき発展していきますが、小さなつぼみが花を咲かせ満開になっていくみたいです。
第2楽章 スケルツォ―インテルメツォ・モデラート・アレグロ
ピチカートで始められるリズムから民謡風で親しみやすいメロディーがきこえてきます。
第3楽章 アンダンテ・エスプレシーヴォ
あまりにもムードたっぷりで初めてきいた時はのけ反りそうになりましたが、とてもロマンティックに弾かれる音楽には 耳が自然と吸い寄せられていきます。束の間の夢のように終わってしまう短い3分程の楽章です。
第4楽章 フィナーレ、アパッショナート
急速なリズムとテンポで駆け抜けていくところに若者の「ほてり」みないなものをヒリヒリと感じます。
《Disc》
海外盤のジャケット |
ヴァオイリン:ジャン=ジャック・カントロフ
チェロ:フィリップ・ミュレ
によるものが国内盤・海外盤共に廉価盤であります。
1987年に録音されているので恐らく出版後初の演奏だと思います。
音楽の持っているフワッとした感覚をうまく表現しているのではないでしょうか?
音の彩色もきれいで第1楽章などでは目の前に花畑が広がるような感じがして、曲の魅力をよく伝えてくれます。
コメント
コメントを投稿